テイクファイブ。

同人活動の告知とか、日々の思ったこととかを気が向いた時に。貴方のお時間、五分ほどください。

なぜ久保は創作物で自傷するのか

久保お前これ仮面ライダードライブのサブタイみたいな感じになってんな。

 

はいどうもこんにちは。お久しぶりです、久保だよ。

というわけで今回はこれについて触れます。というのも、コロナの件で家に引きこもることが多くせっかくだし自分追い込んでみるか! てノリでいまいろんな創作物で自分自身を精神的にボコりまくってます。

 

Q:久保お前マゾかよ

A:お気づきになられましたか

 

まあなんでこんなことするかと言えば、大きく二つ理由があります。

 

1:おいおい書く小説で主人公がかなり追い込まれるため、少しでも僕がその境地に近くさせるため。

これは合理的な感じだと思います。追い込むことで、心を主人公に近づける作戦はややリスキーですが、修羅を書くには修羅になるしかありません。

 

2:純粋に気持ちいい。

誤解されると困るんですけど、これ普通に自分を痛めつけている瞬間が最高に気持ちいいんですよね。クソエモソング聴いたり刺さるマンガ読んだりで「んおああ~~~~~~刺さるキッツ物悲しい」とぐったりしている自分を客観視するのがなんか楽しいんですよね。

 

というわけで、自棄になってるわけじゃないんだよって感じの現状報告でした。

次は、最近刺さった音楽や漫画を紹介しようかと思います。立ち消えになる可能性もあります。

 

では。

 

Q:お前これブログにする意味あった?

A:たぶんなかった

 

 

 

 

 

 

 

拝啓 創作に疲れたけど辞められない僕へ

 どうも、お久しぶりです。久保です。
 さて、前置きはないものとして本題に行きましょう。まあ、言ってしまえば今年の総括とか、僕のこれからの同人とか。

 2019年、本当に色々あったなと思わずにはいられません。まさか東京行くなんてね。正直一ミリも思ってなかったぞ僕は。2020年の1月下旬には都民らしいですよ僕。信じらんねえ。

 

 2018年の夏コミが終わった際、僕は「小説で誰も行ったことがない(と思われる)壁サークルになる」と宣言しました。ですが2019年中には行けそうになかったです。

 悔しい。死ぬほど悔しい。いろんな人から支えてもらって助けてもらって、それでもまだ届かなかった。これが、皆さんにも申し訳ないし何より自分が不甲斐ない。才能に恵まれなかったことを、これほど恨めしく思ったのは多分人生で三回目くらい。

 で、まあアホみたいに駆け抜けた2019年なんですが正直今死ぬほど疲れています。ぶっちゃけ足に力あんまりこもってない。足の疲れが正直やばい。そりゃ東京全日程ドクターマーチンだとそうなるわな

 疲れた、とにかく疲れた。冬コミ2日目終わったその日は「まあ正直しばらく即売会はいいかな、俺。」なんて思ってたんですけどね。実際、馬鹿みたいにお金使ったし時間かかったし体力も使ったたし。

 

 で、まあ来年も書き続けるわけではあるんですけどね。

 

 辞め時を完全に見失ったってやつですねこれ。楽しいですし、その反響をもらった時はもう天にも昇るというか、自分の頑張ったことって無駄じゃなかったんだなって。そう思えるようになりました。


 僕は12月30日に東京を去ったわけなのですが、新幹線でふと自分の出した合同誌取り出して、ぺらぺらと捲って、そこでやっと自分はここまで出せたんだなって実感が降ってきましたね。絵師さんや売り子さんへの報酬支払とかしているときは普通の仕事のテンションでやっていたせいか実感に薄かったですし、あの瞬間やっと終わったという実感で泣いてしまいました。一年越しの書きたい本を出せたことに、遅まきながら涙してしまいました。あと新幹線内で隣に座ってたお兄さん、なんか急にぐすぐす泣いてしまってごめんな。赦して。こんどまた隣になったらプレモル一缶くらい奢るからさ。

 

 ここまで読んでしまった聡明な読者の皆さんはもうお気づきかと思いますが、ぶっちゃけこれタイトル詐欺です。ごめんて。前向きな内容だよこれ。

 

 来年もいろいろ書いたり主催したりしようと思います。

 壁に行けるかどうかは正直不安ですし行けない確率のほうがはるかに高いんですけども、それでも書きたいものがまだあって、僕がそれを書けるのであれば、書ける限り書いていこうと思います。その結果誰かに何か届いたら、僕はきっと世界で一番幸せな創作者になれるんじゃないかな、なんて思います。壁に行けるかどうかは、また別の話としてね。

 だからみんな、来年も僕に翼を貸してくれよな!

 

 そんなわけで、来年も何卒ていうくふぁい部と僕と久保を、よろしくお願いします。

 よいお年を!

新卒で働き始めて3~4年の人間が転職するにあたっての話

 どうも、三か月ぶりくらいの更新です。今回は本当に私生活が色々あった中なんですが、まあタイトル通りのことを書こうと思っています。実際転職するにあたっての退職エントリは、長くなりそうなんでまた別のタイミングで。

 

 さて、転職するにあたって皆さん色々不安があると思います。僕も正直今クッソ不安です。ですが、転職活動をするうえで社長たちから聞かれた質問や僕が実際やってみた自己PR等をシェアして、少しでもお役に立てたらなと思う次第です。

 ただここで、「どうせ久保はエリートだから顔パスで内定もらえたんだろ?」なんて思われるの癪なので、僕の設定を列挙します。

 ちなみに、転職先はITのベンチャーです。営業職ですね、要は。

 

僕の設定

・基本的に事務は無能

・おしゃべり大好き

研修講師を担当するのも好き

・事務はマジで苦手

 

僕の職務経歴

・税金の計算をする人

・確定申告や各種申告書をもとに税金を再計算

研修講師を担当

・窓口で市民の相談や疑問に乗り、各種申告の提案や制度の説明

もう少しあるけど割愛。

 

 で、この職務経歴。こいつを頼りに向こうの面接では「こいつウチで戦力として働けるのか……? ウチとしてほしい人間か?」を見てくるわけですね。(もちろん敬語とか服装や顔つきも見てきますが、言わずもがななので)

 なので、とりあえず今の仕事でやってることをシーズン別や経験年数別にとりあえず書いて、その中で何か書けることがあれば、びしっと書くのがいいと思います。その際、具体的なエピソードをしっかりくどくない範囲で語れるとなおいいでしょう。

 

 こんなもんです。で、実際社長面接で聞かれたことを、時系列で書いていこうと思います。

 

Q:どういった理由で転職をされ始めましたか?

  これ多分というかほぼ聞かれます。

  僕の場合は窓口業務を介して市民の相談やお困りごとを解決することがすごく好きだったので、その旨を素直に話し、より多くの人の役に立ちたいと思ったからと話しました。僕の理由は、結構前向きだと思います

 

Q:なぜIT業界なんですか?

  これも多分聞かれます。僕の場合公務員から全く知らん世界へ飛び込むので、まあそうなるなと。

  これに関しては「現在あらゆるものがIT化され、市場の規模も多くなっており、今後さらなる発展が見込める市場で挑戦したかったためです」的な感じの答え方をしました。まあお約束というか、ド無難ですね。 

 

 

Q:弊社に対して期待することは?

 (要するにこれが逆質問)

  これ結構大事ですね。ここで、しれっと今の仕事で得たことを何か役に立てますアピール入れるといいでしょう

  僕の場合は税制の研修講師をたくさんしていたので、「自分は多くの研修講師を担当し、事前の準備を入念にすることでわかりやすい研修実施に自信があります。御社の営業職としてノウハウを蓄積した際、是非新入社員やスキルアップへの研修を実施してみたいのですが、そうした積極的に自ら手を挙げたら採用してもらえる社風は御社にありますでしょうか?(ざっくり意訳)」みたいな感じで、くどくない範囲で、それでいて「僕こんなことできるんですよ。どうです?」とさりげなくアピールするといいでしょう。向こうの人事担当者や社長も、「むしろそうしたことを積極的にしてほしい」と食いついてきてくれました。例の中でしれっと書いてありますが、「自分そういうこと積極的にする人間なんですよ」と暗に示しているあたりも厭らしくない範囲の主張だと思うのでお勧めです。

  ほかにも逆質問については、後述で補足します。

 

Q:何か聞きたいことは?

  上記の逆質問で大方訊いてしまったせいで、ここに関しては特段訊くことがありませんでした。 

 

 まとめ

・転職の理由はしっかりと答えられるように。前向きな理由のほうがなおよし

職務経歴書を書く際、自分の好きなことや得意なことをなんとなく話せるように予行演習しよう

逆質問の際、自分をしっかりとさりげなくうざくない範囲で売り込む

 

 こんな感じかな、と。

 

補足1

 僕の逆質問を、さらっと載せておきます。是非お役立てください。

 と言っても、基本的には「御社のこともっと教えて!」をそれっぽい言葉で意訳しただけなのでわざわざ書くなと怒られるかもしれませんが。

 

・「御社の営業として働くにあたって、入社までにどんな勉強をしておくと好ましいでしょうか」

…ド定番ですね。御社で働きたい! そのために準備したいから教えて! みたいな感じで、迷ったらこれ出せばいいと思います。

 

・「御社で働くにあたって、『これは覚悟しておいてほしい』といったことはございますか?」

…御社で働きたいです。そのための心構えを教えてください! みたいな感じですね。

 

「御社のHPで企業理念について拝見いたしました。その四つある理念の三つ目で『従来のAをBして、斬新なCを創造する』とありますが、この理念達成のため御社の営業現場として徹底している共通認識やスローガン、事務フローはありますでしょうか?」

…これいいと思います。というのもノリで来ているお遊び転職ではなく、「僕実は御社のこと大好きなんで、事前にちゃんと理念にまで目を通すしそこの質問掘り下げするくらいには事前に目を通せる人間なんですよね」と暗に言えるわけですね。ここで何も考えずに来ていて、それがばれると「おいおいこいつちゃんとした段取り力がねえな。大丈夫かよ」と思われてしまうわけで。そうじゃないんだよしっかり事前の準備できるんだよとアピールしましょう。

 

 

補足2

 面接終盤、それとなく社長に実際訊いてみました。

中途採用の社員には、どんなことを期待していらっしゃいますか?」

 と。

 ざっくり書くとこんな感じでした。

①「基本的なマナーや人間性

②「社会人として悔しい思いしたとかの、仕事人としての経験」

③「仕事を通じて、どんな形で会社へ貢献できるのか(僕の場合、これが研修講師であったり人と話して問題解決するのが好き、といったことです)」

④「仕事人として、人対人の経験値(営業職というのもあって)」

 こんな感じでした。

 多分③が一番会社としても知りたいところで、こう言ってしまっては恥ずかしいのですが僕はシステムのことを全く理解していません。「なんかネットでJavaてのがあるらしいぞ~」くらいのレベルで、正直IT系の会社としては門前払いされても文句言えないでしょう。ですが、そうした今手元にないもので戦うのではなく、「自分はこうしたことができます。武器はこれです!」としっかり伝えるようにしましょう(もちろん、ここから基礎はしっかり自学自習しますけども)。

 アイシールドのヒル魔スヌーピーも言っていました。「配られた手札で戦うしかない」って。そういうことだと思います。

 

 こんな感じ。

 皆さんの転職活動がうまくいくいことを、のんびり祈っております。

 では。

 

 

 

 

 

天気の子を観に行けなくなってしまったオタクの話

天気の子へのネタバレはありません。安心してね。

ネタバレをすると、これは多分「恐怖」なんだと思います。


7月最終週の日曜日、僕は流れでオタク二人と一緒に今話題の「天気の子」を見に行った。僕は天気の子初見どころか驚くなかれ新海誠童貞。対する二人は三周目四周目の兵ばかりだ。「まあ仲のいいオタクがこんなに絶賛するし? 別に新海誠そこまで気になってたわけじゃないけど? この二人がそこまで言う作品なら観に行かんでもないってね?」みたいなノリで行ったのである。


で、アホほど泣いた。25歳のいい年した社会人があんなに泣けるのかと後日自分で思い返して驚くくらいには泣いた。というか映画見て一番泣いた。本当である。
本当に面白かったし素晴らしかった。何度でも見に行きたくなる価値のある作品だと確信したし(一回見て満足する作品に価値がないわけではない、誤解しないで頂きたい)、実際僕は今週何度も足を運ぼうとした。

 

そう、運ぼうとしただけなのだ。

 

実際には見ていない。
しかし数行前を思い出してほしい。天気の子は、紛れもなく名作だ。少なくとも僕の25年間の中であそこまで泣いた映画はないし満たされる気分になった映画はないし観終わった後あまりのまっすぐさに打ちのめされた作品もない。本当に、本当の名作だ。快作と言ってもいい。


だからこそ、怖くて見に行けないのだ。
覚悟が求められる。見終わったあと本当に自分の中の何かが失われたような感覚に見舞われ、しばらくはまともに言葉も出せなかった。新海誠童貞を捨てた日も天気の子四回目のオタクに家まで送ってもらえなければ、多分僕は映画館外のアスファルトで体育座りをして虚無を呑み込んでいたような顔をしていたに違いない。
次観てしまったら、今度こそ心が自分の中に戻ってこないままになってしまうんじゃないか。次こそ人に戻れなくなるのではないか。あの感情の大瀑布に呑み込まれて、本当に帰ってこれないのではないか。多分、そんな畏怖や恐怖に近しい感情があって見に行けないのである。


どうか頼む。僕が天気の子を二周目三周目行けるように祈ってくれ、応援してくれ。
あるいは僕と一緒に観に行こう。ぐったりしている僕を助けてほしい。

 

ここまで書いて、「なんでこんな文章なんだ俺」と思いました。


結論:みんなも天気の子観ようね。不用意にネタバレ喰らう前に。

僕と久保的短編の書き方

※長いです。よろしくね。

 

 どうも。先日の記事 (小説初心者は短編書け。マジで - テイクファイブ。

)」がいい感じに閲覧数貰えてうれしいので、宣言通り僕の中にある短編の書き方を少しでもシェアできればと思います。ただこれはあくまで僕なりの書き方だから会う合わないはあるだろうし、あくまで参考の一つとしてってことで。

 で、皆さん気になる一つの問いに答えようと思います(一つとは言ってない)。

 

Q:短編って面白い小説書けるの?

A:書けます。要は作者の力量次第です。

 

Q:短編のメリットって読者的に何?

A:読者が飽きる前に読み終えてもらえます。

 これ、実は結構大きなことだと思います、個人的に。長編だと仕事やプライベートで色々あっていつの間にか更新分がかなり増えてて、読む足が遠のいてそのまま離れる……なんてことも、多分多いので。

 

 実際どんな風に短編書けるのかと言えば、僕のを参考にしてみてください。これ全部、8,000字以内に収めてこのクオリティです。短編でも十分に面白いのは書けます

艦これは「艦娘になる。」シリーズが一番いいと思います。

www.pixiv.net

 一次創作はこれ https://ncode.syosetu.com/s8587d/ ですね。どれも奇麗に納めてますし、それなりにいい出来だと思っています。実際、ご好評いただいてもおります。嬉しい限りです。だから断言します。短編でも十分面白いものは書けます。勿論長編のような、いくつもの伏線回収を一斉にするようなことは難しいかもしれませんが。

 

 で、前回の記事(前述参照)を投稿したらRT後のお言葉でこんな感じのお言葉を頂戴しました。勿論、掲載に関しては御本人から許可をいただいております。

 「ただのSEXマンではなかった」の部分は一回スルーしてね。ここ説明すると面倒になるから。

 で、思ったんですよ。

「なんか小説の同人誌って長くない?」と。なぜか結構分厚い感じに出来上がることが多くて、イラスト集はともあれ漫画の場合は結構短くキレイに納めている作品が多いような気がします。それこそ、キャラ二人がどこか休日にお出かけして、服買えた。次のオフに着てみようかな……的な。でもなぜか、小説同人ではないんですよね(少ない)。短編一本では小説で頒布は難しいかもしれませんが、短編小説集を同人誌即売会に出せばいいじゃん。と、思うわけですね。

 さて、じゃあそろそろ本題行きますね。短編の書き方解説スタート。

 

大まかな字数を決める

 実はこれ大事です。特に長編書く人だといろいろ詰め込もうとするので(素敵なことです)、まずは字数的な予算を決めておきましょう

 ちなみに個人的な経験や体感からすると、当初定めた字数の予定より実際は1,000~2,000くらいは足が出るものだと考えましょう。そうした部分は一回除外して、一度字数を考えてみるといいでしょう。

Q:何字くらいがおすすめ?

A:僕の感覚としては5,000字くらいがおすすめです。若干足が出ることも想定しつつ、まずは書くという行為へのハードルを下げましょう。多く書いちゃったなら、それはそれってことで。

 

②話の内容を決める。

 これは長編と同じですね。ただこの場合、オチから決めましょう。最後の終わらせ方だけ、とにかく決めておくといいです。

 で、これを一言でまとめます。この工程が終われば、短編は三割くらい終わったと言っても過言ではありません。転生をさせる者( https://ncode.syosetu.com/n9328ec/  )なら「誰を死なせて転生させるかを考える下っ端の話」です(隙あらば自分を売る)。この際、一言を30字以内でまとめるとベストです。逆にこれを超えるようだと、作者も書くことをよくわかっていない可能性が高いです。ちなみに艦これ二次創作の「艦娘になる。梢(【艦これ】「艦娘になる。 梢」/「僕と久保」の小説 [pixiv])」だと「どこにでもいる少女が艦娘になるまでの親子の話」です。ちゃんとテーマが決まると、パリッと収まるのですよ。

 だからまずは話の内容決めて、それを一言(30字以内)で決めよう!

 

③実際書く。

 あとは書こう。書くにあたっての注意事項とかは、以前Twitterで書いたものをコピペします。具体的に話の道筋の立て方とかも、一応解説してあるつもりです。(以前読んだことある人はカット可

 じゃあ実際に書いていきましょう。例として、「学校に遅刻しそうな男子高校生の話」で考えましょうか。ここは最大限枝葉を捨てましょう。シンプルイスベストです。ここでああだこうだ考えるのは時間の無駄です。で、話が決まったらオチを決めます。ここら辺は物書きなら慣れたものでしょう。今回は「その日実は祝日で学校なかった」で。ベタですが気づかないフリ。

 早期に課題を示しましょう。今回の例では「担任はめっちゃ怖い。加えて内心点も正直ヤバイ」で。これもベタですが見ないフリ。で、現段階では主人公の置かれた状況・直近の課題・オチが決まっています。いい調子ですよ。これはいい滑り出し。

 

 ちょっとしたアクシデント(葛藤)を入れましょう。起承転結で言うと転直前に該当します。今回の場合は「道端で腰を痛めたおばあさんがいる」にします。何ならこの瞬間、思い付きで「主人公はおばあちゃんっ子」なんて設定を余裕があったらアドリブで入れてもいいですね。よりおいしくなります。

 主人公を一瞬悩ませましょう。これは話に盛り上がりをつけるためのものなので、なくても大丈夫です。ですが今回はあえて入れてみます。で、「おばあちゃんっ子の主人公は見て見ぬふりを貫けず、おばあちゃんを助けてしまう」で行きましょう。これで主人公は遅刻確実。大ピンチですね。余裕があれば、ここでどうでもいいネタを入れてもいいですね。おばあちゃんから飴ちゃんをもらったはいいものの、特に役立たないそれを見て「こんなのもらってもなあ」とがっくりさせてもいいですね。怒られる様を想像し、今から胃を痛める描写も入れましょう。フリとして美味しくなります。

 

 オチ。片思いを寄せている女の子がふと主人公を見て「今日祝日だよ」と告げます。主人公を「今までの俺の苦労は何だったんだ」とがっくりさせます。ここでお話が終わり、骨折り損エンドでもお話としては十分に成り立ちます。俗にいうトホホなオチというか、概ねそんな感じです。

 

 さらに短編として物語性を高めたいのであれば、その片思い先の女の子が「ちょうどいいし私も暇だから買い物行こ!」なんて主人公を誘います。主人公としては願ってもないお話です。女の子に手を引かれながらもらった飴を舐めてみれば甘くて塩っぽい青春の味をさせてみるのもいいでしょう。美味しいです。

 

 おばあさんを見捨てて電車に乗り込めば女の子にも会えなかったわけですし、主人公としてはあのおばあちゃんはまさに現代版傘地蔵。せめてお礼の眼差しをと思って振り向いても、よぼよぼしか歩けないはずのおばあちゃんはどこにもいない。

 

「なんだったんだろうなあ」と思わせてなんかいい感じにセミの鳴き声とかを描写させ、いい感じに終わらせましょう。なんなら、「あのおばあちゃんって人の善行を見極める神様なのでは?」と、メルヘンな終わり方でもいいです。これで、短編はばっちりキマります。オチまで美味しい一品の完成です。

カット終了

 まあ、ざっとこんな感じです。一人称小説で書くとしたら多分5,000字あればこのくらいのスペース感で収まると思われます。ちなみに上記のこれ、ちゃんとした短編を書くとこうなりますがぶっちゃけここまで考えなくてもいいです。話終わらせられたらなんでもいいです。

 書き方に関しては以上です。みんなも短編ガンガン書こうな!!!!!!!

 

余談:決め技あると便利

 決め技と言っても物理的なものではなく、話の最後の一文です。締めの一言的な。これ結構悩む人多いんじゃないでしょうか。

 あまり外には出したくなかったんですが、これも小説書く人が増えるためと思い僕がよく使う二つを例も含めつつ開示します。

 

1:「なんかキャラが一言言った後に周囲の景色を描写してそれっぽく終わらせる」

例:「また来年来ればいいさ」

   彼女の一言に、僕は顎を引く。頭上の飛行機雲が、流れ星の軌跡のように見えた。「また来年もこれますように」と白い軌跡に三回祈りつつ、蒸し暑い道のりを彼女と引き返した。

 

2:「それはまた別の話」で済ませる

例:「また来年来ればいいさ」

   彼女の一言に、僕は顎を引く。また来年来れるのかという疑問を抱きながら、僕たちは踵を返す。

   ちなみにここが数か月後にヤクザたちの抗争で大荒れするし僕たちはその件で奔走することになるんだけど、それはまた別の話だ。

 

応用編:1と2を合わせる

 

例:「また来年来ればいいさ」

   彼女の一言に、僕は顎を引く。頭上の飛行機雲が、流れ星の軌跡のように見えた。「また来年もこれますように」と白い軌跡に三回祈りつつ、蒸し暑い道のりを彼女と引き返した。

   ちなみにここが数か月後にヤクザたちの抗争で大荒れするし僕たちはその件で奔走することになるんだけど、それはまた別の話だ。

 

 こんな感じです。というか何が起きるんだよ数か月後って感じではありますが、イメージ的にはこんな感じです。お話を全体通して見てもらっていないので何ともな部分ではありますが、話し方としては尻切れトンボにならず、かついい具合に含みを持たせた含蓄のある終わらせ方ができるんじゃないかと思います。この二つがあれば、大体の終わらせ方ができます。

 あとベタですけど、最後の一行を台詞で終わらせるなんて手法もありますね。僕も「転生をさせる者」で使いましたし、他のいろんな作品でもめっちゃ使う手です。クソ便利すぎて辛いです。

 いくつかレパートリーがあると色々使い分けできるので便利です。要は手紙の最後の時候の挨拶的や結び的な。そんな感じ。

 

 まあ、ざっとこんな感じです。

 みんな、短編ガンガン書いてこうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

余談:補足

 ちなみに個人的な感覚ですけど、短編はいくつかの字数でスケール感や切り取り方区分けされているように思われます。尺度というか、容量的な感じで。

    ~3,000字:ツイッター等でありがちな画像四枚の四コマ漫画風の尺度

5,000~7,000字:同人漫画(俗に言う薄い本)のコミカライズ的な尺度。何か一つ出来事があって、それを追いつつ解決しつつ……な感じ。個人的にはこの字数が初心者におすすめ

  ~10,000字:漫画雑誌の短編掲載的な量だと個人的には思っている。このくらいの尺があれば、設定の説明しつつ突然であった女の子と一緒に悪役倒すお話し展開ができそうな気がする。

10,000字以上~:かなりいろいろ詰め込めそう(多分)。3万文字超えると中編かなと思います。

 

 今度こそじゃあな!!!!

小説初心者は短編書け。マジで

 どうも。お久しぶりです。前回はなんかいい感じにめっちゃ反響いただけて自己顕示欲が満ち満ちてしまいました。でも僕小説書く人間なんで、たまには物書きのキャリアを生かしたこと書きたいよね。こう見えて、10年くらい書いているんで。でもプロにはなれませんでした。

 そんなわけで、今回はタイトルの通り。

 

 短編、マジで楽しいから。

 

 世間で出回るラノベや文庫本の影響で、小説と言えば文庫サイズの200Pくらいで10万文字くらいな長編が一般的なイメージだとおもいます。でも短編には短編しか持ちえない魅力がぎっしりあります。それを紹介していきます。

 

 一応保険をガン張りするけど、別に長編の執筆を否定したり、短編書けよと押し付ける意図は一切ないです。そこだけわかって。

 

魅力①:書いてて飽きる前に終わる

 ぶっちゃけこれはでかい。マジで。長編がなかなか完結できない人(あるいは処女作で長編を書いてなんかよくわからず書いててグダグダになっている人)にありがちな傾向として、「長く書いているのはいいけどなんか飽きてきたし、別の構想中小説の方が魅力的に思えてきた。でも今書いてるのも中盤くらいまで行きそうだしな~」と、なあなあというかよくわからないまま低いモチベーションでずるずる書いてしまうパターン、あるあるですよね。ワナビ時代の僕です。笑ってくれ

 短編は、それがない(あるいはかなり少ない)です。飽きる前に完結できるので、ちゃんと話を書けたなという実感も得られます。

 

魅力②:時間的なリソースが少ない

 まあ①にリンクするんですが、完成までの時間的な必要経費がかなり浮きます。そのため、どうしてもその短編無理になったらサクッとあきらめることも手です。長編だとコンコルド効果(今までこんなにお金や手間暇かけたのに今更打ち切りなんてできない的な心理。詳しくはググってね)も相まってなかなか諦められないけど心は概ね飽きつつある…なんてリスクが激減します。いいよね。おつまみ感覚で完成できちゃうの。

 

魅力③:小説を書く際の勘所が分かる

 これは②に繋がりますね。短編だとお話を書く→完結という行為を数こなせるので、自分の中でお話のテンポを掴めることができるようになります。「なんとなくこんな感じで話し始めて、いい感じにここらで問題出して、そんでこんな感じに終わり!」みたいな。

 これ繰り返すと、すぐは難しいかもしれませんが長編にも応用できます。尺の長さが違うので何とも言い難い部分ではありますが、要するに「お話の終わらせ方」がなんとなくわかってくるんですね。着地の仕方的な。これはでかいです。長編一本の時間で短編五本書けば、五回も話を始めて終わらせた経験が自分の貯金として残ります。これはとても大きいですよ。すごいです。

 

魅力④:話の筋を見失いにくい

 感覚的には②に近い感じですね。全体的な分量が少ないので、話す内容が必然的に限られてきます

 するとどうなる?→贅肉が減ります。

 この贅肉が減るというのが実は大事で、プロでもないから編集もいないし自分が編集兼作者の場合、話が長くなればなるほどいろんな要素(贅肉。ヒロインが多い作品だとこれが美味しい部分でもある)が噛み合ってきます。それに伴い主人公をはじめとした環境も変わってくるわけですが、そこで問題が浮上します。

 こいつら、何のために何してるの?

 勿論プロットをちゃんとす来る人が多いのでこうなる人は少ないかもしれませんが、話の中においてわずかな違和感が募るといつの間にか作品が散らかっています。そのためのプロットなんですけど、僕はプロット作れないのでたまにこうなってました。笑ってくれよ。

 

 

 こんなわけで、特に小説初心者の人に推したいポイントは①と③ですね。なんというかなろうとかでもありがちなんですが、壮大な話閃いてペン取ったはいいけど最初数話の数千文字でモチベ死にました。すまんな。的な。

 お前その数千文字あれば短編一個できたじゃん。半端な骸じゃなくてちゃんと実績として一個もの作れたんだぜ。と、思わずにはいられないわけですね。だからこそ、短編書いてくれ。完結させてくれ。楽しいから。

 

 勿論、長編には長編しかない素晴らしい部分がいっぱいあります。長期連載を無事に走り切った感動は筆舌に尽くしがたいものでもありますし、愛着も尋常ではないものとなります。遜色なしに、自分の子や宝物の位にその作品のことを大事に思えてきます。誇りになります。読者と一緒に話を進めて追いかけるあのライブ感や瞬間は、短編では得ることのできないと断言できます。一緒に成長するあの感覚は、短編には出せません。僕も長編書くの好きです。ただ急いで長編を書くのは、少し待ってもいいんじゃないか、そう思うわけですよ

 でも、それでも、だからこそ、いきなり長編は少し待った方がいい。あるいは長編一個終えたのなら、野球の冬シーズンみたいに足腰鍛えようぜ。最後に物言うのは基礎力だ。

 

 そんだけです。この記事の反響良ければ、次は僕の中にある短編の書き方を軽くシェアできればな~なんて思っております。反響薄くても多分やります。多分

 

 ではまた。

 短編楽しいぞ!!!!!

即売会は準備が9割【頒布物を手に取ってもらうためには】

※アホほど長いです。ゆっくり時間があるときに読むことを推奨します。

 

 どうも皆さん。2018年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

 このブログで冬コミ告知等を完全に失念しておりました。これからしっかりいろいろできたらなあと思います。

 

 で、今回はタイトルの通りです。僕の体感で得たものとかを、さらっと共有できればなと思います。

 で、僕にまつわる大まかな裏付けです。ぶっちゃけ飛ばしてもらって大丈夫です。

 

久保の設定

・2019年1月下旬で同人作家丸2年

・小説書き

・合同誌主催経験あり(完売)

・個人誌完売経験あり(現在第三版)

・べつにマーケティングの仕事をしているわけではない

・大学時代マーケティングを勉強(さぼりがちだったけど)

 

この記事の背景

 Twitterでとあるまとめを見て、「それって本のクオリティ以前の問題なのでは?」と思ったため、僕にできることがあればといった想いから。詳しくは下のまとめ(今の段階では非公開or削除になってました)。

コミケの現実】コミックマーケット95(コミケ)サークル初参加した際のレポートです。 - Togetter

togetter.com

「そもそもこれ釣りじゃんwww」とかは、今回考えない方向で。同じように「俺の本、手に取ってもらえない……」といった悩みに関しては、結構あると思うので。何か少しでも皆さんの気づきになればといった想いでここはひとつ。

 

本編

 基本、Twitterで呟きの総集編です。ただ、こっちのほうがまとまりあって読みやすいかなと思います。ちなみに、前提としてはコミケに出る際の話です。オンリーとかは終盤にちらっと補記します。

 

 このレポート(上参照)アカウントの中の人が事前にどれだけ宣伝したのかわからないけど、即売会(特にコミケ)は事前の宣伝(準備)が95%くらいを占めるんだよなって。FF内の子が言っていたことを、今更ながら自身の血肉にできていると思います。

 

 コミケは規模も大きい分、ちゃんと事前に「ここ行って買わなきゃ」と思ってもらわないと当日ノリで買ってもらうのは難しい(お目当ての隣で偶然よさげなのがあった。なんてのは別)わけで、無名だからこそ事前の宣伝にマジクソ力入れたほうがいいと思う訳ですよ。なにせ会場そのものがめっちゃ広いです。西から東なんて(実際歩いたことある人は分かるけど)行って帰るだけで20分くらいかかるんじゃね? てレベルです。だからこそ一般参加者も、ほしいものや周りたい部分をしっかりと決めてからくる人が多いです。この限りじゃない人も多いけどね。故に、始まる前から「手に取る価値がある」と思ってもらわなければならないわけですね。

 

 事前に宣伝することがどれくらい大切かって、僕の2017年の冬コミでお誕生日席だったんですが実数として売れた新刊は30部前後くらいでした。正直決まった当時は「あーこれ勝ちですわ。完売行けますわ」なんて思ってました。当時もそれなりに宣伝していたものの、今ほどがっつりいろいろ宣伝等はしてなかったです。フォロワー数も今と比べて少なかったですし、これで完売いけるとかおめでたいですね当時の僕。

お誕生日席だから売れるってわけでもないし、昨年(2018年)の冬コミは普通に島中ですが三桁はけました。304Pのモンスター合同が。これも、事前の宣伝の結果だと思います。

 

 で、宣伝の話になるわけですね。宣伝と言ってもただただひたすら発信すればいいわけではないんです。マーケティング的に考えると「その情報が欲しい人に届ける」てことも超重要で、僕変化球気味な艦これの二次創作書いてますがその新刊情報が艦これ知らずにジョジョ大好きな人に届いても意味ないんです(あくまでたとえです。ジョジョ好きさんが悪いわけでは全くないです。誤解しないで)。これを効果的に伝えるすべとしてクラスタとかそのつながりのFFさんたちが機能するわけで(冷たい物言いで申し訳ない)、まさに類は友を呼ぶ理論でどんどん広めてもらえるしこっちも広める。その結果届けたい対象に届けることができる。だからつながりは大事だし宣伝も大事。

 

 宣伝なんて軟派なことはしたくない! と思う人は居酒屋二つあって一つは店の前にお品書きあるし事前に席料やサービス代の説明書きのある店と、何も看板の無い店が隣り合っててどっちに入りたいかで考えるといいかも。どう考えてもわかりやすいお店に入ると思うんですよね。これが宣伝、しっかりとアピールする意味合いです。

 

 あと例えば仮面ライダーが老眼鏡のCMしたとろで意味合いが皆無に近いのと同じで、刺したい人に適切にぶっ刺すことが大事だと思います。上記とかなり重複しますけども。子どもに対してお酒の宣伝しても意味がないのと同じで、「対象は誰か」「誰にどう情報を届けるのか」。この2点は新刊ある程度書いてそろそろ宣伝撃とうかなって時に真面目に考えたほうがいいでしょう。

 この二点をしっかり考えるのが宣伝とかマーケティングなわけですね。逆にこの二点しっかりと考えて宣伝ができれば、かなり効果的に情報を出すことができると思います。要は事前の準備です。さっき95%て書きましたが多分99%は事前の準備だと思います。当日の1%は、一期一会の出会いです。

 

 だから僕はコミケ前の準備でバタバタしてるタイミングでもみんなが興味ある税金のテーマを垂れ流し解説して「当日西のめー06でもっと詳しくて楽しく学べる本あるよ!」て宣伝の仕方してるし、これも「楽に楽しく税金の知識ほしいなあ」て人に刺さるようぶち込んでます。これも戦略。詳しくは以下参照。

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 ちなみにこれ、世界で一番わかりやすい税金の同人誌です。現在メロンブックス様で委託の手続してるから、気になったらぜひ買ってみてね。マジで買って損はさせないから(自画自賛)。もう少しだけ委託は時間ください。

www.melonbooks.co.jp

 

 あと数字。これも大事ですね。なろう書籍化にありがちな「○○PV超えのなろう小説書籍化!」みたいに、箔をつけるわけですね。その数字が説得力になるわけですし、ある程度の面白さやクオリティの担保にもなってくれます。個々人に適切に刺さるわけではありませんが、広く浅く刺せるわけです。

 こうした訴求力の高い要素を使って、できる限りフックを増やすことが大事です。で、Twitterやpixivで少しでも多くの人に興味を持ってもらう可能性を上げることが大事なんです。

 

 お前さっきからはけるためのことしか呟かんけどそれしかないのかなんて言われそうですが、次へのモチベーションのためにもある程度の結果は必要だと思っています(これは僕の考え。みんながそうだとは全然思いません)。終わった後不本意な結果でああだこうだって後の祭りにしたくないから。特に小説は、漫画に比べて部数的にはけにくいジャンルです(件の人は察するに漫画orイラスト集だと思われますが)。だからこそできる準備をすべて弄して、手に取ってもらえる・認知して優先順位を上げてもらえるパーセンテージを1%でもあげることが大事だと思います。それをせずに手に取ってもらおう、買ってもらおうというのは、傲慢に近いとすら僕は思っています。

 

 同人活動に何を求めるのかは本人の自由です。ですがはけなかったことをぼやくのであれば、それは事前の準備がだめだったのでは?と考えることが肝要です。だから件の人にも、僕はその人の実力が足りなかったとは言わない(現物見てもないしね)。自分が愛している本を少しでも手に取ってもらえるよう、他の人に愛してもらえるよう手を尽くすことも作者の、生みの親の責任なんじゃないかなと思うわけです。

 

 概ねこんな感じ。では。

 

いろんな補筆

 上記の諸々、これはあくまでコミケがメインの話です。ですが、ある程度の即売会にはほぼ間違いなくこの考え方で臨めば通じると思っています。ただ、いろんなオンリーが合同した(東京の砲雷撃戦とかがそれ)ものではなく完全に1ジャンルの即売会(神戸かわさき造船これくしょん等)であれば、比較的動きもまったりしているので余った時間いろいろ巡り歩いている人が目につけて手に取ってもらえる。なんてことも十分あり得る話です。ですが、やはり事前に十全な宣伝を売っておくと、その確率が跳ね上がるのでやっぱり準備はやるべきです。

 

 あと、なんとなく即売会の雰囲気を分かってから参加が望ましいです。「自分ならどう参加するか?」「その参加者にどう訴えれば手に取ってもらえるのか?」……こうした考えから、すでに即売会は始まっていると言っても過言ではありません。

 オンリー等で経験詰んで容量も掴み、オンリーでご挨拶できるような知り合いも増えてからコミケに臨むと当日心細くもないのではないかと、思います。

 

若干変化球編

 本人(作者)のキャラで売りましょう。一般男性脱糞弾き語りで一気に知名度を上げたゆゆうた氏は本人の技術もさることながら、本人が何より面白いといった部分で人気を博しております。伊東ライフ氏も確かな画力もさることながら「がんばれ♡がんばれ♡」といったわかりやすいシコワードで一気に人気を広げました(元より人気があったとは思いますが、Twitter上での勢いとして)。

 自分語りになってしましますが、僕もTwitter上ではフリー素材で好きなだけ皆さんのおもちゃになりつつ税金の話を垂れ流す「税に強いフリー素材」として、加えて服装のアレさ加減も加味して「SEXのひと」と言われてます。こうした本人そのものがコンテンツとなり、「あいつが書いた本だからきっと面白いだろ」と思ってもらい、手に取ってもらうといった戦略もあります。ただ、これをどう戦略的に組み立てていけばいいのかは僕じゃわかりません。炎上狙いの一朝一夕ではなく、日々の行いというか一貫した姿勢が大事なのでは。なんて思っている次第です。ちなみに久保がどんなふうにツイッターやっているのかは、ぜひフォローして確かめてみてください(露骨な宣伝)

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 一度「○○の人」と名詞化されると、それだけで弄ってもらえる可能性がぐんと上がります。ただ失敗する可能性もあり得るので、慎重にセルフブランディングしましょう。

 

さいごに

 本を書き、会場まで赴き、本を出す。これだけで立派な戦士だと思います。リングに立った時点で件の人は得難い世界の舞台に登ったのだと、僕は思っています。だからまとめのコメント欄では「本人の本(クオリティのことね)がだめだっただけでしょ」等ありましたが僕はそう思いません。ただちょっと、戦いへの準備が足りていなかったんだと思います。

 ただそうした戦士が訳も分からないまま激流の只中に立ち、よくわからないまま折れてしまう様を見るのがあまりに忍びない。同人といった界隈のためにも、そうした人が一人でも自分の本を参加者に取ってもらえる感動を覚えてほしいと思っております。この記事がそうした戦士の転ばぬ先の杖になれば、これに勝る喜びはありません。

 

 みんな、同人活動は死ぬほど楽しいぞ!!!!!!!!!