テイクファイブ。

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小説初心者は短編書け。マジで

 どうも。お久しぶりです。前回はなんかいい感じにめっちゃ反響いただけて自己顕示欲が満ち満ちてしまいました。でも僕小説書く人間なんで、たまには物書きのキャリアを生かしたこと書きたいよね。こう見えて、10年くらい書いているんで。でもプロにはなれませんでした。

 そんなわけで、今回はタイトルの通り。

 

 短編、マジで楽しいから。

 

 世間で出回るラノベや文庫本の影響で、小説と言えば文庫サイズの200Pくらいで10万文字くらいな長編が一般的なイメージだとおもいます。でも短編には短編しか持ちえない魅力がぎっしりあります。それを紹介していきます。

 

 一応保険をガン張りするけど、別に長編の執筆を否定したり、短編書けよと押し付ける意図は一切ないです。そこだけわかって。

 

魅力①:書いてて飽きる前に終わる

 ぶっちゃけこれはでかい。マジで。長編がなかなか完結できない人(あるいは処女作で長編を書いてなんかよくわからず書いててグダグダになっている人)にありがちな傾向として、「長く書いているのはいいけどなんか飽きてきたし、別の構想中小説の方が魅力的に思えてきた。でも今書いてるのも中盤くらいまで行きそうだしな~」と、なあなあというかよくわからないまま低いモチベーションでずるずる書いてしまうパターン、あるあるですよね。ワナビ時代の僕です。笑ってくれ

 短編は、それがない(あるいはかなり少ない)です。飽きる前に完結できるので、ちゃんと話を書けたなという実感も得られます。

 

魅力②:時間的なリソースが少ない

 まあ①にリンクするんですが、完成までの時間的な必要経費がかなり浮きます。そのため、どうしてもその短編無理になったらサクッとあきらめることも手です。長編だとコンコルド効果(今までこんなにお金や手間暇かけたのに今更打ち切りなんてできない的な心理。詳しくはググってね)も相まってなかなか諦められないけど心は概ね飽きつつある…なんてリスクが激減します。いいよね。おつまみ感覚で完成できちゃうの。

 

魅力③:小説を書く際の勘所が分かる

 これは②に繋がりますね。短編だとお話を書く→完結という行為を数こなせるので、自分の中でお話のテンポを掴めることができるようになります。「なんとなくこんな感じで話し始めて、いい感じにここらで問題出して、そんでこんな感じに終わり!」みたいな。

 これ繰り返すと、すぐは難しいかもしれませんが長編にも応用できます。尺の長さが違うので何とも言い難い部分ではありますが、要するに「お話の終わらせ方」がなんとなくわかってくるんですね。着地の仕方的な。これはでかいです。長編一本の時間で短編五本書けば、五回も話を始めて終わらせた経験が自分の貯金として残ります。これはとても大きいですよ。すごいです。

 

魅力④:話の筋を見失いにくい

 感覚的には②に近い感じですね。全体的な分量が少ないので、話す内容が必然的に限られてきます

 するとどうなる?→贅肉が減ります。

 この贅肉が減るというのが実は大事で、プロでもないから編集もいないし自分が編集兼作者の場合、話が長くなればなるほどいろんな要素(贅肉。ヒロインが多い作品だとこれが美味しい部分でもある)が噛み合ってきます。それに伴い主人公をはじめとした環境も変わってくるわけですが、そこで問題が浮上します。

 こいつら、何のために何してるの?

 勿論プロットをちゃんとす来る人が多いのでこうなる人は少ないかもしれませんが、話の中においてわずかな違和感が募るといつの間にか作品が散らかっています。そのためのプロットなんですけど、僕はプロット作れないのでたまにこうなってました。笑ってくれよ。

 

 

 こんなわけで、特に小説初心者の人に推したいポイントは①と③ですね。なんというかなろうとかでもありがちなんですが、壮大な話閃いてペン取ったはいいけど最初数話の数千文字でモチベ死にました。すまんな。的な。

 お前その数千文字あれば短編一個できたじゃん。半端な骸じゃなくてちゃんと実績として一個もの作れたんだぜ。と、思わずにはいられないわけですね。だからこそ、短編書いてくれ。完結させてくれ。楽しいから。

 

 勿論、長編には長編しかない素晴らしい部分がいっぱいあります。長期連載を無事に走り切った感動は筆舌に尽くしがたいものでもありますし、愛着も尋常ではないものとなります。遜色なしに、自分の子や宝物の位にその作品のことを大事に思えてきます。誇りになります。読者と一緒に話を進めて追いかけるあのライブ感や瞬間は、短編では得ることのできないと断言できます。一緒に成長するあの感覚は、短編には出せません。僕も長編書くの好きです。ただ急いで長編を書くのは、少し待ってもいいんじゃないか、そう思うわけですよ

 でも、それでも、だからこそ、いきなり長編は少し待った方がいい。あるいは長編一個終えたのなら、野球の冬シーズンみたいに足腰鍛えようぜ。最後に物言うのは基礎力だ。

 

 そんだけです。この記事の反響良ければ、次は僕の中にある短編の書き方を軽くシェアできればな~なんて思っております。反響薄くても多分やります。多分

 

 ではまた。

 短編楽しいぞ!!!!!