テイクファイブ。

同人活動の告知とか、日々の思ったこととかを気が向いた時に。貴方のお時間、五分ほどください。

即売会は準備が9割【頒布物を手に取ってもらうためには】

※アホほど長いです。ゆっくり時間があるときに読むことを推奨します。

 

 どうも皆さん。2018年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

 このブログで冬コミ告知等を完全に失念しておりました。これからしっかりいろいろできたらなあと思います。

 

 で、今回はタイトルの通りです。僕の体感で得たものとかを、さらっと共有できればなと思います。

 で、僕にまつわる大まかな裏付けです。ぶっちゃけ飛ばしてもらって大丈夫です。

 

久保の設定

・2019年1月下旬で同人作家丸2年

・小説書き

・合同誌主催経験あり(完売)

・個人誌完売経験あり(現在第三版)

・べつにマーケティングの仕事をしているわけではない

・大学時代マーケティングを勉強(さぼりがちだったけど)

 

この記事の背景

 Twitterでとあるまとめを見て、「それって本のクオリティ以前の問題なのでは?」と思ったため、僕にできることがあればといった想いから。詳しくは下のまとめ(今の段階では非公開or削除になってました)。

コミケの現実】コミックマーケット95(コミケ)サークル初参加した際のレポートです。 - Togetter

togetter.com

「そもそもこれ釣りじゃんwww」とかは、今回考えない方向で。同じように「俺の本、手に取ってもらえない……」といった悩みに関しては、結構あると思うので。何か少しでも皆さんの気づきになればといった想いでここはひとつ。

 

本編

 基本、Twitterで呟きの総集編です。ただ、こっちのほうがまとまりあって読みやすいかなと思います。ちなみに、前提としてはコミケに出る際の話です。オンリーとかは終盤にちらっと補記します。

 

 このレポート(上参照)アカウントの中の人が事前にどれだけ宣伝したのかわからないけど、即売会(特にコミケ)は事前の宣伝(準備)が95%くらいを占めるんだよなって。FF内の子が言っていたことを、今更ながら自身の血肉にできていると思います。

 

 コミケは規模も大きい分、ちゃんと事前に「ここ行って買わなきゃ」と思ってもらわないと当日ノリで買ってもらうのは難しい(お目当ての隣で偶然よさげなのがあった。なんてのは別)わけで、無名だからこそ事前の宣伝にマジクソ力入れたほうがいいと思う訳ですよ。なにせ会場そのものがめっちゃ広いです。西から東なんて(実際歩いたことある人は分かるけど)行って帰るだけで20分くらいかかるんじゃね? てレベルです。だからこそ一般参加者も、ほしいものや周りたい部分をしっかりと決めてからくる人が多いです。この限りじゃない人も多いけどね。故に、始まる前から「手に取る価値がある」と思ってもらわなければならないわけですね。

 

 事前に宣伝することがどれくらい大切かって、僕の2017年の冬コミでお誕生日席だったんですが実数として売れた新刊は30部前後くらいでした。正直決まった当時は「あーこれ勝ちですわ。完売行けますわ」なんて思ってました。当時もそれなりに宣伝していたものの、今ほどがっつりいろいろ宣伝等はしてなかったです。フォロワー数も今と比べて少なかったですし、これで完売いけるとかおめでたいですね当時の僕。

お誕生日席だから売れるってわけでもないし、昨年(2018年)の冬コミは普通に島中ですが三桁はけました。304Pのモンスター合同が。これも、事前の宣伝の結果だと思います。

 

 で、宣伝の話になるわけですね。宣伝と言ってもただただひたすら発信すればいいわけではないんです。マーケティング的に考えると「その情報が欲しい人に届ける」てことも超重要で、僕変化球気味な艦これの二次創作書いてますがその新刊情報が艦これ知らずにジョジョ大好きな人に届いても意味ないんです(あくまでたとえです。ジョジョ好きさんが悪いわけでは全くないです。誤解しないで)。これを効果的に伝えるすべとしてクラスタとかそのつながりのFFさんたちが機能するわけで(冷たい物言いで申し訳ない)、まさに類は友を呼ぶ理論でどんどん広めてもらえるしこっちも広める。その結果届けたい対象に届けることができる。だからつながりは大事だし宣伝も大事。

 

 宣伝なんて軟派なことはしたくない! と思う人は居酒屋二つあって一つは店の前にお品書きあるし事前に席料やサービス代の説明書きのある店と、何も看板の無い店が隣り合っててどっちに入りたいかで考えるといいかも。どう考えてもわかりやすいお店に入ると思うんですよね。これが宣伝、しっかりとアピールする意味合いです。

 

 あと例えば仮面ライダーが老眼鏡のCMしたとろで意味合いが皆無に近いのと同じで、刺したい人に適切にぶっ刺すことが大事だと思います。上記とかなり重複しますけども。子どもに対してお酒の宣伝しても意味がないのと同じで、「対象は誰か」「誰にどう情報を届けるのか」。この2点は新刊ある程度書いてそろそろ宣伝撃とうかなって時に真面目に考えたほうがいいでしょう。

 この二点をしっかり考えるのが宣伝とかマーケティングなわけですね。逆にこの二点しっかりと考えて宣伝ができれば、かなり効果的に情報を出すことができると思います。要は事前の準備です。さっき95%て書きましたが多分99%は事前の準備だと思います。当日の1%は、一期一会の出会いです。

 

 だから僕はコミケ前の準備でバタバタしてるタイミングでもみんなが興味ある税金のテーマを垂れ流し解説して「当日西のめー06でもっと詳しくて楽しく学べる本あるよ!」て宣伝の仕方してるし、これも「楽に楽しく税金の知識ほしいなあ」て人に刺さるようぶち込んでます。これも戦略。詳しくは以下参照。

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 ちなみにこれ、世界で一番わかりやすい税金の同人誌です。現在メロンブックス様で委託の手続してるから、気になったらぜひ買ってみてね。マジで買って損はさせないから(自画自賛)。もう少しだけ委託は時間ください。

www.melonbooks.co.jp

 

 あと数字。これも大事ですね。なろう書籍化にありがちな「○○PV超えのなろう小説書籍化!」みたいに、箔をつけるわけですね。その数字が説得力になるわけですし、ある程度の面白さやクオリティの担保にもなってくれます。個々人に適切に刺さるわけではありませんが、広く浅く刺せるわけです。

 こうした訴求力の高い要素を使って、できる限りフックを増やすことが大事です。で、Twitterやpixivで少しでも多くの人に興味を持ってもらう可能性を上げることが大事なんです。

 

 お前さっきからはけるためのことしか呟かんけどそれしかないのかなんて言われそうですが、次へのモチベーションのためにもある程度の結果は必要だと思っています(これは僕の考え。みんながそうだとは全然思いません)。終わった後不本意な結果でああだこうだって後の祭りにしたくないから。特に小説は、漫画に比べて部数的にはけにくいジャンルです(件の人は察するに漫画orイラスト集だと思われますが)。だからこそできる準備をすべて弄して、手に取ってもらえる・認知して優先順位を上げてもらえるパーセンテージを1%でもあげることが大事だと思います。それをせずに手に取ってもらおう、買ってもらおうというのは、傲慢に近いとすら僕は思っています。

 

 同人活動に何を求めるのかは本人の自由です。ですがはけなかったことをぼやくのであれば、それは事前の準備がだめだったのでは?と考えることが肝要です。だから件の人にも、僕はその人の実力が足りなかったとは言わない(現物見てもないしね)。自分が愛している本を少しでも手に取ってもらえるよう、他の人に愛してもらえるよう手を尽くすことも作者の、生みの親の責任なんじゃないかなと思うわけです。

 

 概ねこんな感じ。では。

 

いろんな補筆

 上記の諸々、これはあくまでコミケがメインの話です。ですが、ある程度の即売会にはほぼ間違いなくこの考え方で臨めば通じると思っています。ただ、いろんなオンリーが合同した(東京の砲雷撃戦とかがそれ)ものではなく完全に1ジャンルの即売会(神戸かわさき造船これくしょん等)であれば、比較的動きもまったりしているので余った時間いろいろ巡り歩いている人が目につけて手に取ってもらえる。なんてことも十分あり得る話です。ですが、やはり事前に十全な宣伝を売っておくと、その確率が跳ね上がるのでやっぱり準備はやるべきです。

 

 あと、なんとなく即売会の雰囲気を分かってから参加が望ましいです。「自分ならどう参加するか?」「その参加者にどう訴えれば手に取ってもらえるのか?」……こうした考えから、すでに即売会は始まっていると言っても過言ではありません。

 オンリー等で経験詰んで容量も掴み、オンリーでご挨拶できるような知り合いも増えてからコミケに臨むと当日心細くもないのではないかと、思います。

 

若干変化球編

 本人(作者)のキャラで売りましょう。一般男性脱糞弾き語りで一気に知名度を上げたゆゆうた氏は本人の技術もさることながら、本人が何より面白いといった部分で人気を博しております。伊東ライフ氏も確かな画力もさることながら「がんばれ♡がんばれ♡」といったわかりやすいシコワードで一気に人気を広げました(元より人気があったとは思いますが、Twitter上での勢いとして)。

 自分語りになってしましますが、僕もTwitter上ではフリー素材で好きなだけ皆さんのおもちゃになりつつ税金の話を垂れ流す「税に強いフリー素材」として、加えて服装のアレさ加減も加味して「SEXのひと」と言われてます。こうした本人そのものがコンテンツとなり、「あいつが書いた本だからきっと面白いだろ」と思ってもらい、手に取ってもらうといった戦略もあります。ただ、これをどう戦略的に組み立てていけばいいのかは僕じゃわかりません。炎上狙いの一朝一夕ではなく、日々の行いというか一貫した姿勢が大事なのでは。なんて思っている次第です。ちなみに久保がどんなふうにツイッターやっているのかは、ぜひフォローして確かめてみてください(露骨な宣伝)

twitter.com

 一度「○○の人」と名詞化されると、それだけで弄ってもらえる可能性がぐんと上がります。ただ失敗する可能性もあり得るので、慎重にセルフブランディングしましょう。

 

さいごに

 本を書き、会場まで赴き、本を出す。これだけで立派な戦士だと思います。リングに立った時点で件の人は得難い世界の舞台に登ったのだと、僕は思っています。だからまとめのコメント欄では「本人の本(クオリティのことね)がだめだっただけでしょ」等ありましたが僕はそう思いません。ただちょっと、戦いへの準備が足りていなかったんだと思います。

 ただそうした戦士が訳も分からないまま激流の只中に立ち、よくわからないまま折れてしまう様を見るのがあまりに忍びない。同人といった界隈のためにも、そうした人が一人でも自分の本を参加者に取ってもらえる感動を覚えてほしいと思っております。この記事がそうした戦士の転ばぬ先の杖になれば、これに勝る喜びはありません。

 

 みんな、同人活動は死ぬほど楽しいぞ!!!!!!!!!